【論文】植物油脂(サラダ油)は危険?体に悪い?ヒドロキシノネナールは認知症(アルツハイマー病)の原因

植物油脂(サラダ油)は危険?体に悪い?ヒドロキシノネナールはアルツハイマー病(認知症)の原因
植物油脂(サラダ油)は危険?体に悪い?ヒドロキシノネナールはアルツハイマー病(認知症)の原因
食用油の過酸化物質「ヒドロキシノネナール」のアルツハイマー病(認知症)への影響です。
Hydroxynonenal is likely a root substance of Alzheimer’s disease, and Aβ and Tau accumulation may be merely byproducts of lysosomal and autophagy failure which were caused by the calpain-mediated cleavage of the oxidized Hsp70.1 (Figure 10).
ヒドロキシノネナールはアルツハイマー病(認知症)の根本原因である可能性が高く、Aβとタウの蓄積は、カルパインを介した酸化Hsp70の切断によって引き起こされたリソソームとオートファジーの失敗の副産物にすぎない可能性があります。
参考論文(NIHアメリカ国立衛生研究所)
外因性ヒドロキシノネナールの健康と病気
ヒドロキシノネナールは揚げ物や高脂肪食の摂取後など、外因性源から体内に蓄積されるため、食用油(サラダ油等)やそのような加工食品を避けることが有益である可能性を示唆しています。
ヒドロキシノネナールは、ω-6 PUFA が豊富な植物油を揚げたり燃やしたりするときに生成されます。揚げ物や加熱した食品や高脂肪食を過剰に摂取すると、血清と臓器の両方でヒドロキシノネナールの濃度が上昇する可能性があります。
脱・サラダ油生活
ヒドロキシノネナールを避けるのに一番手っ取り早い方法は、原材料に「植物油脂、食用植物油」と書かれている市販品は買わないことです。サラダ油だけでなく、それらを原料にしたお菓子・食パン・インスタントラーメン・惣菜・マヨネーズ・マーガリン・ドレッシング等も口にしないほうがいいでしょう。
冷凍食品やコンビニに売られている加工食品も植物油脂が使われているので注意。
家庭で油を使用する際は同じ油を何度も使いまわしはしないほうが無難です。
食用油によるヒドロキシノネナール発生量
下記サイトに各食用油によるヒドロキシノネナール発生量が載っているので確認しておくといいでしょう。
おすすめの油
昔ながらの圧搾法や低温(コールドプレス)、溶剤不使用の油を購入するのがおすすめです。市販の安い油は有機溶剤(ノルマルヘキサン)を使って抽出されているので避けたほうがいいでしょう。
品質の高そうな食用油を載せておきますので参考に。
油 | おすすめ商品 |
---|---|
ごま油 | 低温圧搾のごま油(九鬼太白純正胡麻油) |
高級米油 | 揚げ物か炒め物に使用 TSUNO米油(溶剤不使用・圧搾製法) |
オリーブオイル | 炒め物に使用。 ALCE NERO(コールドプレス) |
えごま油 | EGOMA OIL(大分県産低温圧搾) |
亜麻仁油 | 酸化するので生食 OMEGAファーマーズ(北海道産・コールドプレス) Nippn ニップン アマニ油 100g |
まとめ
安価なプラントベースもサラダ油が使われている可能性が高いので、ヴィーガンやベジタリアンの方もよく確認したほうがいいでしょう。
ω-6 PUFAを豊富に含む食用油を避けることはアルツハイマー病の予防に有益かもしれませんが、将来の臨床試験におけるヒドロキシノネナール阻害剤の治療効果は多因子になることを念頭に置く必要があります。ヒドロキシノネナールのみを標的とすることは、進行した神経細胞死の段階で実質的な利益を達成するのに十分ではない可能性があります。